1999年10月5日
報道関係各位
TAHIプロジェクト
次世代インターネットプロトコル、IPv6の検証・評価システムを開発している産学共同のTAHIプロジェクト(代表:東京大学情報基盤センター 江崎浩助教授)は9月26〜10月1日の6日間、東京・三田で「IPv6 Interoperabiltiy Test Event '99」を開催しました。本イベントには国内外から17の組織が参加し、IPv6の仕様適合性テストをはじめ、参加組織が自由に相互接続性を検証する相互接続テストなどが行われました。商用レベルでのIPv6に関するこの種のイベントは世界でも初めてのものです。TAHIプロジェクトではIPv6の普及を目的に今後も同様なイベントを開催する計画です。
この数年のインターネットの発展は、目覚しいものがあります。今後はEC(電子商取引)に代表される21世紀型経済活動のインフラストラクチャとして、また、社会生活に不可欠なインフラストラクチャとして発展していくものとみられます。こうした状況を背景に注目されているのがIPv6です。IPv6を採用することで、今後のインターネットに求められるアドレスの不足問題の解決、プラグアンドプレイ機能の実現、セキュリティ機能の充実などを図ることが可能になります。現在、世界各国の研究機関やネットワーク関連機器のメーカなどが積極的なIPv6に関する研究開発や製品化を進めています。
しかしながら、今後IPv6が普及していくためには、IPv6を実装したコンピュータやネットワーク機器が相互に通信できることを保証していくための検証仕様の確立と企業の枠を超えた相互接続テストが不可欠となります。TAHIプロジェクトは商用レベルでの検証仕様の確立と相互接続を目的とした「IPv6検証・評価システム」の開発を進めており、今回、この成果をもとにした相互接続テストを実施したものです。具体的には、各組識の実装がIPv6の仕様に適合しているかどうかを検証する「仕様適合性テスト」、あらかじめ本プロジェクトで用意したモデルネットワークでのKAME*のレファレンスコードを実装した機器との相互接続を検証する「相互接続性テスト」、および各組識が自由に相互接続性を検証する「フリーな環境での相互接続性テスト」を実施しました。
今回のイベントに国内外から17もの組織が参加したことは、IPv6に対する期待の高さを示すものと言えます。また、こうしたイベントを通じて今後、IPv6関連の製品化が加速するものとみられます。
TAHIプロジェクトは、横河電機、横河ディジタルコンピュータ、東京大学の産学共同プロジェクトで、IPA(情報処理振興事業協会)の「次世代デジタル応用基盤技術開発事業」の支援を受けて開発を進めています。
*KAME:KAMEプロジェクト(代表:WIDEプロジェクト代表・村井 純慶応義塾大学教授)はIPv6基本ソフトウエア体系の研究・開発を行っています。
<参加組織一覧>
海外(アルファベット順):
3com Corporation(米国)
Cisco Systems,Inc.(米国)
Ericsson - Telebit Communications A/S(デンマーク)
ETRI(Electronics and Telecommunications Research Institute:韓国)
GIE DYADE(フランス)
IMAG (Institut d’Informatique et de Mathematiques Appliquees de Grenoble:フランス)
Microsoft Corporation(米国)
国内(50音順):
NTTソフトウエア株式会社
東京工業大学
株式会社東芝
日本電気株式会社
株式会社PFU
株式会社日立製作所
富士通株式会社
松下電送システム株式会社
ヤマハ株式会社
Linux v6 Users Group Japan